アシスタント!!
もどかしげに、頭を掻く那住。


「……その、この前の」


「はい」


「この前の話、本当に、覚えてないとですか?」


「この前…」


あっ、と思い出す。


「聞いた方がいいんですか?」


「聞きたくなかですか?」


珍しく、拗ねているようだ。
あのときと同じだ。


きょとんとする直見。


「……さ、再婚、する気はないんですか、と聞いたとです」


「…えっ…誰に、ですか??」


「…あなたに、…決まってるでしょう」


「……だれと…?」


「……僕と、……です…」


ちらちら見ながら、見たことのない落ち着きのなさで。耳まで赤くなっている。


直見も空気を感じ、なんとなくお粥を冷ます振りをして混ぜてみる。


「なんと答えたか、覚えとらんとですか?」


「…はい、すいません」


赤くなり、小さくなる。


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