失恋にはバリスタ王子の恋ラテをどうぞ。
さ、最低!!
優しくしてくれたのに、信じたあたしが馬鹿だった!!
「離しなさいよ!」
「まだ、分かんねぇーの」
あたしの言葉に、翔がさらに眉間に皺を寄せ、苛立っているのが分かった。
ーグイッ!
「っ!!」
手首をさらに強くベットに押し付けられ、全く身動きが動けなくなる。
そして、翔が顔を近づけてきた。
「や、やめて………」
あたしが馬鹿だった。
こんな風に、警戒しなさすぎたのが悪い。
安全なんて保証、どこにも無いのに。
目に涙を溜めて、あたしはギュッと目を瞑る。それと同時に、ポロッと涙がこぼれた。