梅に鶯 ~新選組と私に刀~
新選組に新入が江戸から到着して

伊東甲子太郎が参謀になった




悠真が遊びに来なくなり




どうしても、ちゃんと話をしたくて


広沢さんが、間を取り持ってくれることに




悠真が世話になっている、仲人の屋敷へ





客間に通され、緊張する




仲人と悠真が、来た




「悠真…土方が、お前に想いを寄せているのは、知っているな?」


コクリと頷く



「お前さえよければ、土方と夫婦にと
思っている
遺言は、気にするな!どうだ?」



広沢さんが、話を進めてくれた



「私は、誰にも嫁ぎたくありません
……すみません
年が明けたら、江戸に帰ります」



「それは、俺を好きじゃないって事か?」



「……」



頭を下げたまま、何も言わなかった




長い沈黙を破ったのは、仲人





「元々、嫁にいく気などないのですよ
さっ
どうぞ、お引き取りを」





最後まで、悠真は頭を上げなかった








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