梅に鶯 ~新選組と私に刀~
冬になり、年が明ける頃



「こんにちはぁーーー!!!」




久しぶりに悠真のデカイ声


デカすぎるのは、庭から俺の部屋の前で


叫んだからだ



「おう、どうした?」





ニコニコと俺を真っ直ぐに見て言った



「土方さん…私
私…
私は、土方さんをお慕いしています
ふふっ…… 言えました!!」



胸に手を当て、落ち着きを取り戻そうと

している






「ですが、結婚より、刀を取ります!
私の刀を下さい!!!」




「やっぱり… 悠真には、刀だな」




預かっていた刀を出した


それを受け取ると


満面に笑みを浮かべ



「ありがとうございます!!!」



ペコリとお辞儀をして、走って行った








< 108 / 146 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop