梅に鶯 ~新選組と私に刀~
悠真が刀を取りに来た翌日


外は、雪が薄ら積もっていた



寒いはずだ!まったく!!!



「悠真ぁーー!!!
悠真は、おるか!!!」





朝餉が終わる頃


広沢さんが血相を変えて、悠真を探していた



「どうしたんですか?」






「いなくなった……」




広沢さんは、真っ青で


事の重大さがヒシヒシと伝わる





「仲人に、江戸に帰ると挨拶して
出たそうなのだ
だが、江戸に帰る時は、家茂様が迎えを
出すとなっており、勝手に帰るはずなど
あり得ないんだ
長く一人になるなと、いつも言われていた
悠真が、一人で帰ることはない!!」







< 109 / 146 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop