梅に鶯 ~新選組と私に刀~
山南はんが… 脱走した…
翌日
切腹した
悠真はんが、目を覚ましたのは
その日の夕方やった
「目を覚ましたで!!!」
ワイの声に、幹部らが集まる
悠真はんが、あんまり
ボーーーーーっとしてて、心配になった
「……ケホッ」
喋ろうとしたが、口が渇いているから
咳が出たようや
「ほれ、水飲めるか?」
体を少し起こしてやり、水を飲ませた
「ちょっと、迷子になっちゃって
何処に向かっても、目の前に川が流れてて
……私、泳げないから
どうしていいのか……困ってたの……
ずっと、川の前に座ってたんだけどね
川の向こう岸に、見たことのない花が
どんどん咲き始めて
どうしても、その花が見たくなって
川に入ろうとしたの…
そしたらね、山南さんが
『訓練を受けてないと、川に入ったら駄目なんだ』って、お兄ちゃんと同じ事を言ってたから、やめたの
山南さんは、スイスイと向こう岸に行って
私が見たかった花を、私の方に見せてくれたの
とっても、綺麗な花でした…
沖田さんに伝言です…
『介錯ありがとう』って……
山南さんは……切腹したの?」
沖田はんは、ボロボロと涙をながした
「山南さんが、指さす方に進んだら…
ここに帰って来たみたいなの…
……どうして?」
「山南はんが、悠真はんにここで
生きて欲しいっちゅーことやな!
新選組に、入ったらええ!!」
「そうだな!!」
「それがいい!!」
「賛成!!」
「そうしろよ!!」
翌日
切腹した
悠真はんが、目を覚ましたのは
その日の夕方やった
「目を覚ましたで!!!」
ワイの声に、幹部らが集まる
悠真はんが、あんまり
ボーーーーーっとしてて、心配になった
「……ケホッ」
喋ろうとしたが、口が渇いているから
咳が出たようや
「ほれ、水飲めるか?」
体を少し起こしてやり、水を飲ませた
「ちょっと、迷子になっちゃって
何処に向かっても、目の前に川が流れてて
……私、泳げないから
どうしていいのか……困ってたの……
ずっと、川の前に座ってたんだけどね
川の向こう岸に、見たことのない花が
どんどん咲き始めて
どうしても、その花が見たくなって
川に入ろうとしたの…
そしたらね、山南さんが
『訓練を受けてないと、川に入ったら駄目なんだ』って、お兄ちゃんと同じ事を言ってたから、やめたの
山南さんは、スイスイと向こう岸に行って
私が見たかった花を、私の方に見せてくれたの
とっても、綺麗な花でした…
沖田さんに伝言です…
『介錯ありがとう』って……
山南さんは……切腹したの?」
沖田はんは、ボロボロと涙をながした
「山南さんが、指さす方に進んだら…
ここに帰って来たみたいなの…
……どうして?」
「山南はんが、悠真はんにここで
生きて欲しいっちゅーことやな!
新選組に、入ったらええ!!」
「そうだな!!」
「それがいい!!」
「賛成!!」
「そうしろよ!!」