梅に鶯 ~新選組と私に刀~
土方さんが、江戸から戻って来た



しばらくすると、家茂の上洛警護の仕事を
新選組がすることに


近藤さんの計らいで、私も参加することに



「ありがとうございます!!!」




嬉しい!!家茂に会える!!!




幹部会議が始まるので、退室する






自然とニコニコしている


嬉しいからだね


作り笑いは、上手く出来るけど


こんなふうに、自然と笑っている方が


心が軽い







「あんたさ……
うぬぼれて、バカみたい…
土方さんが、あんたを好きだと
勘違いしてない?」


「え?」



「あんたなんかを好きになると思う?」




おタエが、私を睨む



「あんたが便利だからでしょう」



ニヤリと笑う




「他の幹部らも、あんたに甘いのは
利用価値があるからよ」





その日


おタエは、私に暴力を振るわなかった




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