梅に鶯 ~新選組と私に刀~
〝悠真の様子がおかしい〟


最初にそう言ったのは、山崎だった


仕事で長くいるからか、監察方の勘か




「どんなふうにだ?」


「不自然やんか!」



皆も、わからなかった為



不自然な所が、うかばない



「絶対!不自然や!!
なんか、良からぬこと考えてんちゃう?
ニコニコしてても、なんか
疑わしい目を向けるみたいなや!」


「それ、山崎君だからじゃないの?」


「ちゃうわ!!……多分」




様子を見ようということで、お開きに










気配に敏感すぎて、誰もコッソリと

見張れないだろう



「山崎……いや、八重
久しぶりに、ぜんざいでも食ってこいよ」



なら、正面からいくしかねえだろ



「ええのぉ?やったぁー!!!」



「言い出しっぺなんだから
ちゃんと確信つけよ!
永倉と斎藤を連れて行け」






ところが


3人が誘いに行くと






「私…食欲なくて……すみません」



と、断られたそうだ




「食欲不振、長くねえか?」

「うむっどこか悪いのやも」

「それが、なんともないって」




結果、様子見ということになった






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