梅に鶯 ~新選組と私に刀~
幹部の集まりが、沖田さんと私の

意地の張り合いみたいになった




「いい加減、しつこいですよ?
あんまり、私を引き留めると
脱走しますから!
そしたら、私……切腹ですね」




沖田さんを黙らせるには、これが効く








私は、自分を守るために


また、人を傷つけた













その夜は、おタエに布団で顔を抑えられ

息が出来ず












落ちたらしい









翌朝は、気分が悪くフラフラしたが

いつも通り仕事をしている




明日までの辛抱だ





明日、家茂と大阪へ行き


それから江戸へ帰って出家するのだから






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