梅に鶯 ~新選組と私に刀~
【土方歳三】




約束の日



桂小五郎は、高杉晋作と悠真を連れて来た



「立派な庭だな… 悠真、ここなら
追いかけっこし放題だな!?」


「私もそれ思った!!
けど、一人じゃ出来ないでしょ」


「お前ら、遊ぶことしか頭にないな…」




悠真は、敬語を使っていない




「悠真……すまなかった
気づいてやれなくて……すまなかった」



近藤さんと同時に頭を下げた



「わわっ やめて下さい!!!
桂にも怒られたの
私も悪いんです!!」


「おタエは、嫁に出した」


「……そう、ですか
ははっ 私と違って、すぐ嫁にいけて
凄いですね!
あれ?土方さんと恋仲だったのでは?」


「俺が想っているのは、悠真だけだ!」


「うわっ 変わり者だな!!
このバカ女のどこら辺が、いいんだ?」


「バカ女とはなんだ!!
悠真は、いつも一生懸命で、可愛い!!」


「/////ひゃあ~」



意味不明な声を上げながら、赤くなって

顔を隠した


「悠真、あれは俺の指示で、誤解を招いて
すまなかった」


近藤さんが言うと

「あっ!!」


ビクッ



「私の素性を知っているからとか?」


「はあ?どこの馬の骨でも、悠真だから
好きなんだ!!」


皆の前で、何言わせてるんだ……


「赤鬼みたい/////」


「おお!!本当だな!!赤鬼だな!!」


「高杉!!黙っておけ!!」


「悠真…ちゃんと言うべきだぞ」


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