梅に鶯 ~新選組と私に刀~
警護部隊が揃うと、悠真が御所の中へ


そういえば…


天子様とも仲が良いと言っていたな



しばらくして



家茂様を乗せた輿と一緒に悠真が出て来た


二条城までの警護が終わると


警護に参加出来なかった会津藩士数名が


浪士組に嫌事を言いに来たのだが



「女に媚びを売って、仕事貰ってんのか?
情けねぇな」



女とは、悠真の事だろう


悠真もこちらを向いた


ニコニコしながらこちらに歩み寄り



「なら、貴方も私に媚びてみます?」


「ああ!?舐めてんのか!!」


「貴方こそ、私を舐めてるんでしょ?」

「貴様ぁーーー!!!」


男が抜刀し構える


悠真は、ニコニコしたまま


「私、刀は好きですけど
使い方をしらない人は、嫌いなんです」


挑発し、振り下ろされた刀を体術で
奪い取る


「ちゃんと手入れをしてない刀は
(ボキッ) ほら、こうしてすぐに折れるんですよぉ~ そんなことも知らない人に
私は仕事を回しません」


目の前で、自分の刀をあっさり折られ


男がぷるぷる震え


「女のクセに!!!」


「女だから、なんですか?
私より、強くない人に
女のクセになんて、言われたくありません
今の貴方に返す言葉は、男のクセに!
でしょうかねぇ~」


「コノヤロ-!!!」


「そこまでだ!!!」



様子見していた、佐々木さんが止めに入る




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