梅に鶯 ~新選組と私に刀~
みんなに挨拶して、広間を出る


佐々木さんの肩を借りて


フラフラな朝比奈はん


かなり飲んだにも関わらず


へっちゃらな悠真はんらを


幹部らが見送る










背中が見えなくなった頃




「山崎」


「はい」



「あの4人が、無事に帰れるか
見届けてくれ」


少し迷ったが



「悠真はんに、バレてます
つけてたら、不審がられますよってに」




副長が、眉間に皺を寄せまくり

右頬をピクピクいわす




「なんだと……」




そらそうや


ここの幹部らが気づかなかったんや



驚くのも無理ないな



「悠真、なんだって?」


「一緒に酒飲み、変わった仕事ですねって
言われただけです」



「へぇ~ やっぱり悠真は、凄いね」



沖田はんが、ヒョッコリ


いるのは知ってたけど


なんや、この人


ワイを信用してへんからか


ちょいちょい、睨んでくるの怖いわ











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