梅に鶯 ~新選組と私に刀~
悠真と押し入れに潜み中


「いいですか 沖田さん
私が袖を引っ張ったら、新選組と名乗り出て下さいね!」


「はい…… あの……
ここまで来て言うことじゃないですけど
今日、御用改めがあるんです」


「知ってますよ」


「……え?」



そんなはず……



「山崎さんから聞いたんです」



やっぱり、山崎君…嫌いだ


新選組の情報を簡単に流すなんて






「私の情報では、もうじきこの店に
長州の浪士が来ます
ですが、それは新選組を待ち伏せする為
だから、危ないでしょ!?
それを山崎さんに教えたら、応援を
頼まれまして佐々木さんを呼んだ後
沖田さんにばったりでしょ!?
私って、運がいいですよね!!」




押し入れの暗闇でも、悠真がニコニコして
いるのが、よくわかるよ




「あっ 私がここに来たのは、お友達に
会う為なので!!」


「お友達?」


「山崎さんと私!お友達ですから!」




山崎君が大嫌いだ




「佐々木さんに話を合わせて下さいね!」

















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