梅に鶯 ~新選組と私に刀~
「すっげえーー綺麗だなぁ!!!」
「でしょ?
昨年もここでお花見したんですよ!」
「そうなんだ!」
「ふふっ 壬生寺の桜も綺麗でしょ!?」
「えっ… 知らない」
「知らないんですか!?
藤堂さんって、意外に余裕がない?」
「意外じゃないよ
威勢ばかりで、失敗がほとんどだよ
俺さ、悠真が心配だったんだ
でも、よく考えたら
悠真なら、大丈夫だよ!!
斎藤に勝ってんだもんな!!」
「ズルしたもの」
「あははっ ズルしなくても勝ったかも」
「勝てませんよ
私… 力がないから
相手の刀を受けれないんです
藤堂さんの心配して下さる通り
誰かを守る前に、私は自分を守ることに
必死ですし」
桜を見上げる悠真は、儚げだった
消えてしまいそうなほど
弱々しい姿だった
「お弁当食べましょう!!!」
いつも通り、ニコニコに戻って
「お腹空きました!!」
「そうだな!食べよう!」
悠真の握り飯を頬張る
「うめぇ……」
「え? ……藤堂さん?」
「うめぇよ!!」
悠真が驚くのも無理はない
俺は、泣いていた
「でしょ?
昨年もここでお花見したんですよ!」
「そうなんだ!」
「ふふっ 壬生寺の桜も綺麗でしょ!?」
「えっ… 知らない」
「知らないんですか!?
藤堂さんって、意外に余裕がない?」
「意外じゃないよ
威勢ばかりで、失敗がほとんどだよ
俺さ、悠真が心配だったんだ
でも、よく考えたら
悠真なら、大丈夫だよ!!
斎藤に勝ってんだもんな!!」
「ズルしたもの」
「あははっ ズルしなくても勝ったかも」
「勝てませんよ
私… 力がないから
相手の刀を受けれないんです
藤堂さんの心配して下さる通り
誰かを守る前に、私は自分を守ることに
必死ですし」
桜を見上げる悠真は、儚げだった
消えてしまいそうなほど
弱々しい姿だった
「お弁当食べましょう!!!」
いつも通り、ニコニコに戻って
「お腹空きました!!」
「そうだな!食べよう!」
悠真の握り飯を頬張る
「うめぇ……」
「え? ……藤堂さん?」
「うめぇよ!!」
悠真が驚くのも無理はない
俺は、泣いていた