梅に鶯 ~新選組と私に刀~
玄関の方から、朝比奈さんと

永倉の声がする


「悠真 嫌だったか?」


首を大きく横にふる


「俺は、お前が好きだからしたんだ」



コクリ



「お迎えだぞ」


「はい……あのっ 本当に?」


「ああ」






気持ちは、ちゃんと伝えた





初めて恋をしたような

胸の高鳴りが、続く






「私……また、縁談があるんです」









少し俯き、そう言った








「悠真ぁー」




廊下で、永倉が呼ぶ







「行きますね……」



「あぁ」









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