✡。:*寵愛姫✡。:*
ほう、翔太ってゆーのね。

「曖昧だなおい。ま、いっか。納得した?」

翔「まぁ、はい…。なんか、陽愛さんがなにも蓮さんにしてないみたいで安心しました!俺達下っ端は陽愛さんに忠誠を誓うことをここに宣言します。全力で陽愛さんを守ります!さきほどの失礼な態度お許しください。」

忠誠…?

何言ってんのこの人たち。

翔太だって失礼な態度って何?

あれはうちが望んでやったことじゃん。

あんなの失礼な態度にも入らない。

私の目の前には300人を超える人たちの頭頂部(頭を下げてるから)が見えた。

それを見ているとフツフツの怒りが込み上げてきた。

「顔上げてよ。」

そう言うとみんな顔を上げた。

そしてうちが怒ってることに気づいたみたいだ。

「ねえ、忠誠って何?うち、守られなきゃいけないの?うち、みんなにそんなこと求めてない。ねえ、翔太。あなた過去に相当辛い思いしたでしょ。目が死んでるよ。」

そう言うと翔太はビックリした顔をしていた。

「うちはね、みんなと対等に話して笑って、時には一緒に泣いたり、同じ立場に立ってみんなを見てみたい。それじゃダメなのかな?守られるんじゃなくて、うちもみんなを守れる存在になる、それじゃダメなのかな?」

急に頭にポンッと暖かい感触が伝わった。
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