✡。:*寵愛姫✡。:*
『なんで陽愛ちゃんが〇〇の彼女なの?!応援してくれるって言ったじゃん!』

私は何もしてないよ…?

『男好き!』

いつそんな素振りを見せた?

『裏切り者。』

いつ私が裏切った?

『お前なんていなければ良かったのに!』

なんでそんなこと言われなきゃいけないの?

そんな心と裏腹に弱っていく心。

反抗すれば反抗するほど日に日に傷が増えていく身体。

限界だった時にいつも助けてくれたのは月兄と星だった。

どう助けてくれたかは分からなかったけど気づいたらイジメは無くなっていた。

でも、私の周りには誰もいなくなった。

みんな怖がって近づかなくなったから。

いじめられてる時よりも一人になった方が辛かった。

月兄と星は何も悪くないのに八つ当たりして自暴自棄になって海で死のうとして…。

死のうとして…?

…あれ?

その後どうしたんだっけ??

誰か助けてくれたんだっけ…?

思い出したいのに思い出せない。

記憶にモヤがかかってもどかしい。
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