✡。:*寵愛姫✡。:*
そんなこんなで春と、その後仲良くなったクラスの人とめちゃめちゃ喋った。

まさかこんな早くクラスと馴染めるとは思ってなかったから嬉しい。

ただ、どこから噂を聞きつけたのかわからないけど私が転校してきたのを知って教室の周りが人でいっぱいになった。

ジロジロ見られて異心地が悪かった。

そんな私を見て春が廊下に行って何か言ってくれたみたいですぐに人がいなくなったけど。

噂って怖いな~。

あっという間に一日も終わり、みんなにバイバイと言って昇降口を出た。

帰り道の土手沿いを歩いているとなんか黒い人みたいなものがあるのがわかる。

え、なにあれ。怖いけど行ってみたい。

しばらくの間心の中で葛藤していたけど好奇心が勝ってそろそろと近づいてみた。

え、人…?

ちょ、この人怪我してんじゃん!!!

そこにいたのは怪我をした男の人だった。

まって、やばくない?

とりあえず応急処置だよね?!

カバンの中からポーチを取り出しその中から消毒液とガーゼを取り出した。

勝手に手当しちゃっても大丈夫かな…?

ま、いっか!

消毒液を傷口に垂らすと男の人の顔が歪んだ。

目が開いたその人と目が合うと威嚇された。

猛獣か!とか心の中でツッコミを入れながらも、
「怪我してるその顔で威嚇されても怖くないよ。その前にこんな怪我じゃばい菌入っちゃうしさっさと手当させてね。」

無理やり治療を続行。笑
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