✡。:*寵愛姫✡。:*
やっぱ消毒液は染みるみたいですごく睨まれた。

そんな睨みを無視しながらさっさとガーゼと包帯で巻いて治療完了~。

「はい、終わり!これ、簡単な治療しただけだからさっさと病院行くなりほかの人にやってもらうなりしてね。わかった?」

?「ん。睨んだりして悪かった。治療ありがと。」

なんだこの不良イイヤツじゃないか…。

「いえいえ!てゆーかあなたその怪我じゃ歩けないでしょ?だれか知り合い呼んだほうがいいんじゃない?」

この不良、どこもかしこも怪我してるから動けるようなもんじゃないよこれ。

?「そうだな。」

そう言ってどこかに電話をかけ始めた。

その間にわたしは消毒液とかの片付けを済ませその場にすわった。

怪我人一人にするわけにはいかないしね~。

電話が終わったみたいだ。

?「お前さ、俺のこと怖いと思わねぇーのか?」

「どこが怖いの?」

?「ははっ!お前変わってんな。」

いや。普通ですよ?

そこから沈黙が続いた。

でも、初めて会った人にしては不思議とこの時間が苦痛とは感じなかった。
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