LOGICAL PURENESS―秀才は初恋を理論する―
理仁くんの全身からチカラが豪快に噴き出して、風のようなものを発生させている。
朱くきらめく目が、凄味のある笑みを浮かべて祥之助を見据えた。
【お坊ちゃまに通告】
「ふざけた呼び方をするな!」
【この状況、おれらの勝ちでしょ? 解放してくんない? それとも、もっと痛い目に遭いたい?】
「調子に乗るな! この程度で、おまえらの勝ちだと?」
【今んとこ、おれらは守りに徹してる状態だけど、攻めに転じてもいいんだよ。海ちゃんとあっきーの攻撃力、そのへんのおっさんたちとは比べ物にならないんだから。
きみ、いじめられたい? 痛いの大好きな体質?】
「侮辱するのもいい加減にしろ!」
【何ていうか、きみのセリフってベタすぎない? もうちょっと気の利いたセリフ、出せないの? 文章力的に、そのへんが限界?】
「うるさい! ボクの文章力にケチをつけるな!」