LOGICAL PURENESS―秀才は初恋を理論する―


「海牙くん!」



肩をつかまれて、揺さぶられた。


いつの間にか頭を抱えてしゃがみ込んでいたぼくを、正面から見つめる人。



【リアさんダメだ聞かないでイヤだ触れないでリアさんの手が肩に触れているダメだ無理だ怖い怖い怖い助けて声を聞かないで助けて怖い助けて見つめないで見ないで助けて触れないで触れたい触れたいぼくは壊れそうだ怖い怖い怖いぼくの醜い感情があふれてくるキレイな人だ聞かないでさわりたい聞かないでリアさんリアさん助けて離れてぼくを見てイヤださわりたい怖い肩に触れているダメだもっと触れてほしいダメだ聞かれたくない聞いてイヤだ助けて離れて助けて!!!!!】



リアさんがぼくの手を取る。髪を撫でる。



「海牙くん、落ち着いて。大丈夫だから」



ダメだ。


ぼくはこんなに混乱しているのに、近付いちゃダメだ。


ひどく素っ気なくシンプルな視界の真ん中にリアさんがいる。


体が動かない。頭がおかしくなる。



【離れて離れて離れて感情が暴れるさわりたい今はそれどころじゃない触れたい触れたい近くにいたい離れていい匂いがするダメだもっと近くに来て考えちゃダメだおっぱいリアさん触れたいリアさん離れて離れて離れておっぱいぼくは失望されたくない触れたい近くに来ないでキレイな人さわりたい聞かないで唇が近いダメだぼくに触れて聞かないでぼくだけを見て聞かないで触れたいダメだもっともっともっとダメだ触れたいダメだ助けてダメだダメだ離れて離れて離れて!!!!!】


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