LOGICAL PURENESS―秀才は初恋を理論する―
「ぼくはナルシストなんですよ。十分に満足できるくらい優秀で有能な自分じゃないと、生きていられない。
だから、生きている限り、ぼくはつねに優秀で有能なはずなんです。なのに昨日、何もできなかった。今、自分に対して絶望しています」
「海ちゃん、それ、ナルシストって言えない。海ちゃんはおれと同じで、自分のこと、そんなに好きじゃないでしょ?
でも、どーにかして生きてなきゃいけないから、自分がこの世に存在することを許すための口実を用意してんだ」
【自己評価。優秀であること。他人と違う自分。特別でありたい願望。
普通になれない、という劣等感を書き換える。変人であろうと振る舞う。
力を抜くことができない。本当は、とても疲れている】