LOGICAL PURENESS―秀才は初恋を理論する―


「朱獣珠の活性化が、四獣珠の集結に関与したかもしれないんでしょう?」


「使っちゃいけないんだよね~。代償を差し出せば何でも叶えてくれる宝珠って、そんな便利なもん、人間が使っちゃダメだ。

朱獣珠は、止めてほしくて、みんなを叩き起こしたんだよ」



問い掛けて答えてくれるなら、四獣珠と話をしてみたい。


聞かせてほしい。


今、何が起こっているのか。四獣珠が何を望んでいるのか。



「黄帝珠も、同じように叩き起こされたんでしょうか?」


「それに関しては、瑠偉っちがちょっと調べてきてたよ」


「え? 瑠偉が?」


「平井のおっちゃんも、自分が知ってることを教えてくれるっぽい。だから、今日は学校終わったら、みんなここに集合するんだ。

まあ、おれらは、今はとりあえず昼飯ね。腹ごしらえしよ?」



理仁くんの誘いに、ぼくはベッドから起き上がった。



「そうしますか」


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