LOGICAL PURENESS―秀才は初恋を理論する―


来客用の、会議室を兼ねた食堂に通された。


和洋折衷な屋敷の中で、この部屋は完全に洋風の内装だ。



総統はすでにそこにいた。



「皆さん、よく来てくれたね。話が一段落したら夕食を運ばせるよ。きみたちが疑問を投げ掛けてくれたら、私が答える。そういう席にしよう」



大きな円卓を、全員で囲む。


四獣珠の預かり手の四人。総統と、さよ子さんと、瑠偉の三人。


ぼくの左隣には理仁くん、右隣に瑠偉が着席した。



総統が理仁くんを気遣った。



「視界には慣れたかい?」


「転ばずに歩けるようにはなりましたよ」


「自覚する以上に負担が掛かっているはずだ。くれぐれも、無理はしないようにな」


「は~い」


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