LOGICAL PURENESS―秀才は初恋を理論する―
不良三人は、ほうほうの態で逃げていった。
「お、覚えてやがれ!」
ぼくはたびたび不良をいじめて遊ぶけれど、こんなに安っぽくて典型的な捨てゼリフは初めて聞いた。
それにしても。
ぼくは改めて、美人な彼女に目を向けた。
朱《あか》い髪、朱い光彩、くっきりした目鼻立ち。
微笑んだ唇の形が、すごくいい。
顔立ちだけじゃなく、スタイルも抜群だ。
着衣のバストサイズが930mmほどもあって、アンダーがキュッと細く、トップの高さがある。
パッドで嵩《かさ》増ししていないなら、Fカップが期待できそう。
ウェストやヒップとの比率も完璧だ。
ぼくは彼女に微笑みかけた。
「災難でしたね。気を付けたほうがいいですよ。このあたりは、あの緋炎という不良グループがやかましいんです」
「そうみたいね。助かったわ。さすがに三人もいたら、撃退するにも手間取るもの」
一人で倒す気だったのか、この人は。