LOGICAL PURENESS―秀才は初恋を理論する―
黄帝珠を中心に、不快な力場が広がる。
黄金色の光を浴びるぼくたちは、誘い込まれ、呑み込まれようとしている。
ぼくは、横たわるリアさんを見た。
リアさんがとらえられたのは、ぼくをかばったせいだ。
祥之助の危険性を見くびって放置したのも、ぼくのミスだ。
そして今、ぼくは、リアさんの誇りを踏みにじる行為に手を染める。
ぼくたちは、これから、リアさんのココロを暴くゲームを始める。
【ごめんなさい。でも、今だけ、あなたのココロに土足で踏み入ることを許してください】
黄帝珠のチカラが爆発的に高まった。
目を閉じた理仁くんが、支えを求めるように、ぼくの肩に触れる。
三次元の現実が、弾けて消えた。