LOGICAL PURENESS―秀才は初恋を理論する―
「海ちゃん、また謝ってたろ? 勝手に入り込んでごめんなさい的な感じ。
あと、姉貴が海ちゃんのこと呼ぶ声でも聞こえてた? どこにいるんですか的なことも繰り返してて」
まずい、まずい、まずい。
顔が熱い。
やめてほしい。言わないでほしい。
でも、煥くんが追い打ちを掛けてくる。
「柔らかいとか、さわりたいとか、もっと強烈な言い回しも、露骨な単語も」
「だよね~。おっぱいって何回も聞いた。海ちゃん、おっぱい好きなんだねー」
「涼しい顔してるくせに、けっこうフツーにそういうこと考えてんだな」
「知識欲や探求心が旺盛で頭のいい研究者タイプは、あっち方面のアレも旺盛で研究熱心とかいうしね」
ひどい。否定できない。あんまりだ。
「さらし者じゃないですか……」