LOGICAL PURENESS―秀才は初恋を理論する―
【ならば、生意気な玄武ではなく、宿主の核を操ろうか? 眠りから覚め、我を受け入れよ。
ほかの誰にも目をくれず、我を愛せ。こやつの目の前で、睦《むつ》み合ってみせようではないか】
目に見えない波動がリアさんの核に押し寄せる。
その圧力を肌で感じた。
【やめろ!】
自分から波動が噴き出すのも感じた。
二つのチカラがぶつかり合った。
衝撃が、風のように大気を揺さぶる。
ぼくは黄帝珠の進路に立ちはだかった。
すぐ背後に、リアさんの核がある。
「これ以上、近付くな」
【では、先にこの部屋を破壊してやろう! 堅き守りを破壊した上で、宿主の核を、ほしいままに扱ってくれる!】