LOGICAL PURENESS―秀才は初恋を理論する―


わたしは、ウェーブした髪を撫でて、海牙くんの頬にくちづけた。



「二十歳の誕生日、おめでとう」



でも、甘える姿は子どもみたいよ。困った子。


わたしより高い体温の、引き締まった体。


ぐっすり眠って目覚めたら、今度は大人のやり方で、わたしを抱きしめてくれるかしら。



夢の中でも、きみに会えたらいい。


そう願う、きみの誕生日の聖夜。



おやすみなさい。


いい夢を。



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LOGICAL PURENESS
―秀才は純愛を理論する―

おしまい


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