LOGICAL PURENESS―秀才は初恋を理論する―


 怒りの色は白

 遠い空に明るく燃える星の

 高すぎる体温と同じ色


 怒りよ

 自分じゃないものを想って

 心を燃やしたときに

 初めて

 濁らない色をした君に出会えたんだ


 モノクロな感情世界で見付けたよ

 貴方がいつか流した涙


 憎むんじゃなく 恨むんじゃなく

 僻《ひが》むんじゃなく 妬《ねた》むんじゃなく

 大事なものを想う純粋な

 怒りが此処に燃える


 貴方はいつも孤独じゃない



ロック、という言葉が持つ荒々しい印象も内包している。


けれど同時に、今にも壊れてしまいそうに儚《はかな》い。ひどく繊細な唄だ。



詞の中に歌われた高温の天体を思った。


数億歳の巨大な天体でも、誕生は一瞬の光だ。死もまた一瞬の光だ。


その一瞬を観測できたら奇跡。



そんな奇跡を、この目でいつか見てみたい。


星空に目を凝らして、そこにひしめく無数の計算式の中から運命の一閃を見極めて、待ちかまえる。


世界じゅうの宇宙物理学者や天文学者を動員して、ぼくの発見と理論を全世界で共有できたら。



夢があるんだ。


この先もずっと伸びていくはずの一枝の未来で、ぼくは、学び続けて生きていたい。


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