LOGICAL PURENESS―秀才は初恋を理論する―


「ってことで、四獣珠関係者、集結~。いやぁ、奇遇だね」



のんきな口調で言う理仁くんに、さよ子さんが声をあげた。



「理仁先輩もチカラの持ち主だったんですか!」


「え、さよ子、この先輩のこと知ってるの?」


「鈴蘭、何で知らないの! イケメンで気さくで優しいって、超有名なのに!」



理仁くんが仕切って、簡単に自己紹介し合った。



煥くんの声は、歌っていなくても特徴的だった。


ささやいているようでいて、よく通る。


彼の身長が意外と低いことに驚かされた。


1,704mmといったところだ。


歌っているときの存在感は、実際の身長や体積を超えて、もっと大きかった。


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