キミに…Kiss

よく考えてみたら、この間から気に入らないことだらけ。


部活をサボった俺は、自然と連絡が来ないアイツのところへ向っていた。


何日振りだろう?


美華からの連絡を待ち続け…気がついた時は1週間が経過していた。



電車を乗り継ぎ、久し振りにやってきた白いマンション。


来たものの、アイツはまだ帰って来ていなかった。


この時間はまだ大学か…バイトをしている時間か。


仕方なくマンションの駐車場の隅でアイツの帰りを待つ。



「はぁ…。自分から会わないって言っといて、なにやってんだか…」



出る言葉は弱気で情けない言葉ばかり。


それでも今すぐアイツの顔が見たくてたまらなかった。
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