キミに…Kiss

「ちょうどよかったよ。お前に報告しなきゃいけないことがあるんだ。前にも言ったことだけど…今回は正式にってことで!」


翔が目尻を下げ、美華を見て優しく微笑む。


この時点で勘のいい俺は、翔が次に言いたいことがピンときた。



「その前に聞いてくれよ?美華のヤツ、ひどいんだぞ。俺がコイツのためにバイトしてたのに浮気だって勘違いしてんの」


「それは翔が全然連絡をくれなかったからでしょ?それに前はホントに浮気してたくせに」


「悪かったって!もうしねぇから」


「それで…この間、美華の両親にも会ってコレを見せて来たんだよ。そしたら、すげぇ安心したみたいでさ…」
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