キミに…Kiss
この日、ずっと龍二が言った言葉が頭から離れなかった。
それから放課後、急に部活が休みになった。
特になにもする気がしない俺はそのまま家に帰った。
帰ったものの…俺がやることって言ったら、ゲームしかなくて辺りが真っ暗になるまでゲームに夢中になっていた。
───トントンッ
「くそっ。オヤジかよ!」
今、手が離させる状態じゃねぇんだって!
「……入るわよ」
「え」
その声を聞いて、画面に現われたゲームオーバーの文字。
と同時に部屋に現われたのは──・・・
「この部屋に入るのは久し振りだよね?」