キミに…Kiss
「もう言っちゃったんだから、仕方ないでしょ!」
それから、急いで部活に行く準備をして学校に行った。
1番乗りで着いた…誰もいない体育館。
いつものようにみんなが来る前にボールやスコアボード、ゼッケンなんかを準備するため倉庫に入ると、突然 足が止まった。
まだ自分の腕や背中に残る…陸の温もり。
ここで、一瞬…陸に抱き締められたのは
「あれ……幻だったのかなぁ」
───タン…タンッ…
「愛理、遅れてゴメンねっ!」
「ミナミ、おはよ」
そこへ、もう1人のマネージャーの水谷ミナミが少し遅れて体育館にやって来た。