キミに…Kiss
さて、どうしたらいいもんか。
そんなことを考えながら、愛理と付き合って1週間が経った。
ひとまず、俺たちは一緒に帰るようになったんだけど──・・・
「陸、もう少し愛理ちゃんに優しくできねぇのかよ?オレだったらなぁ……」
こんなおジャマ虫も、相変わらずくっついてきてるし。
「うっせぇよ!てか、なんで龍二もいんだよ」
「まぁ、駅まで一緒でもいいじゃん!1人は寂しいだろ。愛理ちゃんはオレのことが邪魔?」
「えっ…ううん。それより龍二くん、ピアス変えたぁ?」
「おっ!気づいてくれたんだ。さすが愛理ちゃんっ!」
「前のもよかったけど、それもかわいいね!」
そう褒めた途端、龍ニの左耳につけてある…真っ黒のピアスに手を伸ばそうとしている…細い手を
「……触んなっ!」