キミに…Kiss
・バカ女
【 陸:side 】
「はぁ…。なんかイヤな予感がする」
「えっ?陸、なんか言ったか?」
「なんでもねぇよ」
休み時間、俺と龍二は10分後に行われる英語の小テストを無視して、窓辺でボーッとしていた。
で、何気なく下を向いたら。
げっ!なんとアイツを発見。
中庭にその存在を見た瞬間、さっきの予感は的中してたって思った。
嫌な予感ほど、当たらなくていいのに見事に当たってしまう。
「り~く~!!」
「ぶはははっ!また愛理ちゃんだ。それにしても、これで今日 何回目の登場だっけ?」