キミに…Kiss

こんな感じで超~単純あたしは放課後になるといつもの元気が回復していた。


そういうことなら、陸もあたしにちゃんと言ってくれたらいいのに。


ホントに照れ屋さんなんだから。


いや、こういうサプライズは秘密が鉄則なのかも!?


だったら、あたしも陸からプレゼントを渡された時になにも知らない顔をしなきゃね!


けど、このバカ正直な顔はすぐに筋肉が緩んで困る。


「こらこら。ニヤけないのっ!」


ロッカーの鏡の前でキリッとした顔を作ってみる。


「それにしても今日も陸 部活休んでた…。中学の時からバスケが大好きな陸がいくらバイトのためって言っても休みすぎだよね?」


制服に着替え終えて外に出ると、辺りはもう真っ暗だった。


ヒューッと冷たい北風が頬に突き刺さって痛い。


「ぅっ…寒っ!」


すると校門を出たところに──・・・
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