キミに…Kiss
「そんなに見つめんなよ!つーか、陸って……」
突然、俺の顔に急接近してくる龍二の顔。
「なんだよ!」
「男にしとくのが勿体ないくらい色気があるきれいな顔してるよなぁ」
只今、龍二が俺の顔をマジマジと観察中。
「女装してもお前っていけるかも!」
「してたまるか!バカヤロー」
────バシッ!!
「いっ、痛ってぇ!すぐに手が出る暴力男はサイテーだ。愛理ちゃんに早く諦めさせなきゃ!」
はいはい。勝手にしろよ。
お前があのバカ女の相手をしてくれるなら、願ったり叶ったりじゃんか。
そんなことを考えているうちにも──・・・