キミに…Kiss
気がついた時はもう──・・・
細い肩を強引に掴み、美華をカーペットの上に押し倒していた。
大きなキレ長の瞳が俺の下でゆらゆら…と揺れている。
それをじっと見つめていたら、やっと気がついた。
心の中でずっと引っかかっていたモノが。
それは アイツへの嫉妬と苛立ち。
今ここで全部、ぶっ壊してやったら──・・・
「さっき寂しいって言ったよな?だったら…アイツの代わりに俺がなってやるよ」
「ヤダッ!やめて」
その声もアイツの感触も全部。
俺の熱で塞いで忘れさせるように……。