キミに…Kiss
で、結局…その目に負けた俺。
深いため息を吐きながら、バカ女をおぶったまま2階の1番奥の部屋へ行った。
「ホントに迷惑かけてゴメンね。ここが愛理の部屋なの」
───ガチャッ
「ベッドに寝かせてもらっていい?」
なんで俺がそこまでしなきゃいけねぇんだよ。
この親子…俺に恨みでもあんのか。
心の中でブツブツと文句を言いつつ、母親の言う通りコイツをベッドに寝かせた。
「はぁ……。なんなんだよ」
人の気も知らねぇで、バカ女は眠ったまんま。
早くここから出るに限ると思って『じゃ、帰ります』って言おうした。