キミに…Kiss
「で、話ってなんだよ?」
「あの…えっと……」
俯いていた顔を上げ、目の奥が熱くなるのをグッと我慢して伝える言葉は…ただ1つ。
気持ちが変わらないうちに早く言わなきゃ。
「いちいち陸に報告することじゃないってわかってるんだけど。今までいっぱい迷惑かけたから、ちゃんと言っておこうと思って…」
「報告?」
グスッ…ヤバい。
陸のまっすぐな目を見ていたら
今まで陸を想い続けた気持ちが溢れそうになった。
どんなにウザがられても、ずっと陸の瞳に映りたかった。
だけど…それも今日で終わり。
終わりにするんだから──・・・
「あたし、今日で陸を好きでいること…やめる」
「…………」