EVIL EYE

お母さんが
私の手を強く握った

「真紀、ごめんね」


そう言うと手を放し
病室から出るドアの音がした。



いつも私よりお父さんの味方をして

私をの事なんか考えていないって思っていたけど

この時は、母の優しさみたいな物を感じた。


その"ごめんね"の理由も知らずに…。
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