Four you ~2+2=4=2×2~
「お茶、お出ししますね。ストレートとレモンティーと…あとはミルクティーもお出しできますけど」
「あっ…じゃあ、レモンティーで」
「私はストレートでお願いします」
家政婦の準備する姿を見ながら、松水が慎太にだけ聞こえる声で言う。
「ホログラムの家政婦さんだから、もっとロボットっぽい応対になると思っていたんですけど…さすがですね」
「ええ。僕じゃ気づかない所もすぐ気づくので、結構頼りになるんです。子供達はあんまり気に入ってないみたいなんですけど」
「そうなんですか?」
「この家政婦さんが来るまでは息子が家事のほとんどをこなしていて、別に大変だとも思っていなかったみたいなので」
「なるほど…でも、内心ありがたいって思ってるんじゃないですか?」
「だと嬉しいんですけどね」
「お茶、入りましたよ」
トレーにカップを三つ乗せ、一つを松水に、一つをカメラマンに、最後の一つを慎太に渡す。
「レモンティーと…ストレートです」
「お気づかい、ありがとうございます」
「ありがとうございます」
「こちらこそ。慎太さんはいつも通りミルクティー…でよかったですよね?」
「僕はいいのに…」
「いえいえ、これが仕事ですから。では、二階の掃除をしてきますね」
松水がレモンティーに口をつけようとした時、二階から思いがけない声が聞こえた。
「あれ? 陽未さん?」
慎太が聞き耳を立てる。
「陽未?」
「どうかしたんですか?」
レモンティーを一口すすった松水が、訝しげな顔をする。
「学校に行っているはずの娘が、どうも上にいるみたいなんです」
「あっ…じゃあ、レモンティーで」
「私はストレートでお願いします」
家政婦の準備する姿を見ながら、松水が慎太にだけ聞こえる声で言う。
「ホログラムの家政婦さんだから、もっとロボットっぽい応対になると思っていたんですけど…さすがですね」
「ええ。僕じゃ気づかない所もすぐ気づくので、結構頼りになるんです。子供達はあんまり気に入ってないみたいなんですけど」
「そうなんですか?」
「この家政婦さんが来るまでは息子が家事のほとんどをこなしていて、別に大変だとも思っていなかったみたいなので」
「なるほど…でも、内心ありがたいって思ってるんじゃないですか?」
「だと嬉しいんですけどね」
「お茶、入りましたよ」
トレーにカップを三つ乗せ、一つを松水に、一つをカメラマンに、最後の一つを慎太に渡す。
「レモンティーと…ストレートです」
「お気づかい、ありがとうございます」
「ありがとうございます」
「こちらこそ。慎太さんはいつも通りミルクティー…でよかったですよね?」
「僕はいいのに…」
「いえいえ、これが仕事ですから。では、二階の掃除をしてきますね」
松水がレモンティーに口をつけようとした時、二階から思いがけない声が聞こえた。
「あれ? 陽未さん?」
慎太が聞き耳を立てる。
「陽未?」
「どうかしたんですか?」
レモンティーを一口すすった松水が、訝しげな顔をする。
「学校に行っているはずの娘が、どうも上にいるみたいなんです」