Four you ~2+2=4=2×2~
第14話~文化祭後篇~
「ゴメンね、鈴菜。学校帰りなのに直で寄ってもらっちゃって」
「大丈夫大丈夫。それで…何の用事なの? ホログラムの家政婦さんの動きを止めるのに、何で私がいないといけないの?」
「それは私からお話しします」
天川はあくまでも冷静だった。
「広田さんには、新規のお客様のフリをして頂きたいのです」
「新規のお客様?」
「ええ。当社では、新規のお客様に家政婦の機能を紹介するため、コントロールルームに来ていただくことがあるんです。それを利用しようと思います」
「えっと…どうすれば…?」
「一度ここを出て頂いて、そうしたらすぐに受付にいる私にお申し付けください。その後は私と陽未さんで作戦を実行します」
「うまくいくの?」
陽未が念押しする。
「はい。お任せ下さい。…では広田さん、よろしくお願いします」
「分かりました…」
部屋を出ようとする広田だったが、何かを思い立ったように踵を返し、陽未に耳打ちする。
「ねぇ、陽未」
「ん?」
「何か…怪しくない?」
「怪しいって、何が?」
「だってこの人…この会社の人でしょ? 自分の会社に不利益になることなのに、何でやるって言ったんだろ…」
陽未はしばらく考えたが、割りきった。
「いいじゃん。私にはこの会社がどうなろうと、この人がどうなろうと関係ないもん。家政婦さんがいなくなって欲しい。お兄ちゃんのいる意味が、なくなるのは嫌だもん」
「大丈夫大丈夫。それで…何の用事なの? ホログラムの家政婦さんの動きを止めるのに、何で私がいないといけないの?」
「それは私からお話しします」
天川はあくまでも冷静だった。
「広田さんには、新規のお客様のフリをして頂きたいのです」
「新規のお客様?」
「ええ。当社では、新規のお客様に家政婦の機能を紹介するため、コントロールルームに来ていただくことがあるんです。それを利用しようと思います」
「えっと…どうすれば…?」
「一度ここを出て頂いて、そうしたらすぐに受付にいる私にお申し付けください。その後は私と陽未さんで作戦を実行します」
「うまくいくの?」
陽未が念押しする。
「はい。お任せ下さい。…では広田さん、よろしくお願いします」
「分かりました…」
部屋を出ようとする広田だったが、何かを思い立ったように踵を返し、陽未に耳打ちする。
「ねぇ、陽未」
「ん?」
「何か…怪しくない?」
「怪しいって、何が?」
「だってこの人…この会社の人でしょ? 自分の会社に不利益になることなのに、何でやるって言ったんだろ…」
陽未はしばらく考えたが、割りきった。
「いいじゃん。私にはこの会社がどうなろうと、この人がどうなろうと関係ないもん。家政婦さんがいなくなって欲しい。お兄ちゃんのいる意味が、なくなるのは嫌だもん」