Four you ~2+2=4=2×2~
以前から何度か言ってはいたが、この小説の中の世界は、今私がいる世界と非常によく似ている。それでいて、常に少し先を行っており、実質的に予言しているような状態になっている。恐らく作者である私が、小説に書いてあることを意識しすぎてそうなってしまうだけだと思うが、二人がどう思っているのかを聞きたかったのだ。
「…」
「…」
「…」
パソコンに見入る二人を、固唾をのんで見守る。
「…ねぇ、詩音」
「…ねぇ、詩音」
二人の声がシンクロする。
「どないしたん?」
「この小説…何か、私達のことを書いてるみたい」
「アタシ達のことっていうか…主人公の子、多分詩音だよね?」
来た。だけど、焦っちゃいけない。
「うん。でも意識はしてへん。書いてるうちにそうなってもうて…それでな、二人に聞きたいねん。…これから、どうなるかって」
「どうなるか?」
「…この小説の通りになるかなってこと」
小説の中では、私は尾張先生と恋仲になっている。そして小説家としての仕事も、今以上に舞い込んできている。それがラスト。願望が叶うかどうか、二人という外の視点からの意見が欲しいのだ。
「う~ん…」
「う~ん…」
しばらくの間。そして、二人はこんなことを告げた。
「…」
「…」
「…」
パソコンに見入る二人を、固唾をのんで見守る。
「…ねぇ、詩音」
「…ねぇ、詩音」
二人の声がシンクロする。
「どないしたん?」
「この小説…何か、私達のことを書いてるみたい」
「アタシ達のことっていうか…主人公の子、多分詩音だよね?」
来た。だけど、焦っちゃいけない。
「うん。でも意識はしてへん。書いてるうちにそうなってもうて…それでな、二人に聞きたいねん。…これから、どうなるかって」
「どうなるか?」
「…この小説の通りになるかなってこと」
小説の中では、私は尾張先生と恋仲になっている。そして小説家としての仕事も、今以上に舞い込んできている。それがラスト。願望が叶うかどうか、二人という外の視点からの意見が欲しいのだ。
「う~ん…」
「う~ん…」
しばらくの間。そして、二人はこんなことを告げた。