Four you ~2+2=4=2×2~
「あ~…えっと、津田さん」
担任の尾張一輝(オワリ・カズキ)先生が怪訝そうな顔をする。
「他に何かもうちょっと…ない?」
「もうちょっとって言われても…」
頭の中に何も思い浮かばないのだから、口が動くわけがない。
「じゃあ質問するけど…趣味は? 他の皆も言ってくれたし、津田さんも言ってもらっていい?」
…来た。こんな感じで質問されると、私のマシンガンは起動する。しかも先生は、こんなに直接的に尋ねてくれた。ここで小説の話をすれば、学園生活を満喫できる。
ゲスな話で申し訳ないけれど、学園生活というものを戦いのようなものだと思っている私にとっては、戦局を有利に進める絶好のチャンスだったのだ。
「そうですね…あっ、ネット小説を書かせてもらってます」
「ネット小説?」
「はい」
先生の顔が、一瞬こわばった。
「へ~…ペンネームとかあるの?」
「一応ありますけど…」
今までと比べると、先生の口数が少し多い気もした。
「何て名前?」
「…ちょっと、勘忍して下さいよ~…」
目立ちたがりの私は、本当はすぐにでも声を出して言いたかった。だけど聞かれてすぐに言うとずうずうしい気がしたので、やめておいた。
「それなら、サイトの名前だけでもいいからさ」
「…『LEVON』ってサイトです」
その瞬間、教室がざわついた。…どうやら私の見立て通り、ここにもサイトの住民はいるらしい。
担任の尾張一輝(オワリ・カズキ)先生が怪訝そうな顔をする。
「他に何かもうちょっと…ない?」
「もうちょっとって言われても…」
頭の中に何も思い浮かばないのだから、口が動くわけがない。
「じゃあ質問するけど…趣味は? 他の皆も言ってくれたし、津田さんも言ってもらっていい?」
…来た。こんな感じで質問されると、私のマシンガンは起動する。しかも先生は、こんなに直接的に尋ねてくれた。ここで小説の話をすれば、学園生活を満喫できる。
ゲスな話で申し訳ないけれど、学園生活というものを戦いのようなものだと思っている私にとっては、戦局を有利に進める絶好のチャンスだったのだ。
「そうですね…あっ、ネット小説を書かせてもらってます」
「ネット小説?」
「はい」
先生の顔が、一瞬こわばった。
「へ~…ペンネームとかあるの?」
「一応ありますけど…」
今までと比べると、先生の口数が少し多い気もした。
「何て名前?」
「…ちょっと、勘忍して下さいよ~…」
目立ちたがりの私は、本当はすぐにでも声を出して言いたかった。だけど聞かれてすぐに言うとずうずうしい気がしたので、やめておいた。
「それなら、サイトの名前だけでもいいからさ」
「…『LEVON』ってサイトです」
その瞬間、教室がざわついた。…どうやら私の見立て通り、ここにもサイトの住民はいるらしい。