Four you ~2+2=4=2×2~
「ん? …何か言った、詩音?」
「…」
「詩音…?」
私の視界は、涙で曇り始めていた。でも本当に泣きたいのは、二人の方だ。そう思ったら、嘘でもないのに自然に、言葉が出てきた。
「…二人とも」
そしてベッドから起き上がると、正座をして、頭を深々と下げた。
「ホンマに堪忍して下さい!」
「…えっ?」
「…どうしたの…?」
「今日のあのメール…ウチが送りました!」
空気が凍てつくのが、肌で感じられた。
「…嘘…」
「…どういうこと…?」
私の人生史上、最も心拍数が高くなった瞬間だった。飛んで行きそうになる意識に必死に食らいつき、懺悔する。
「皆の目を盗んで…こっそりメールを打っててん…。スマホが机の中にあったんも、ウチがポケットから取って、机の中に入れたから…」
目を開けていることすらできなかった。いつ拳骨が飛んでくるか分からないし、それ以上に二人と向き合うことが、怖かった。二人と同じラインにいちゃいけないような気もした。
「…何で?」
尋ねた映奈の声は、怒りよりも哀しみを含んでいた。裏切った罪はそれだけ重いということだ。
「…実は…」
罪滅ぼしになんてならないことは重々承知だったけれど、私には全てを離す義務があるようにしか思えなかった。
「…」
「詩音…?」
私の視界は、涙で曇り始めていた。でも本当に泣きたいのは、二人の方だ。そう思ったら、嘘でもないのに自然に、言葉が出てきた。
「…二人とも」
そしてベッドから起き上がると、正座をして、頭を深々と下げた。
「ホンマに堪忍して下さい!」
「…えっ?」
「…どうしたの…?」
「今日のあのメール…ウチが送りました!」
空気が凍てつくのが、肌で感じられた。
「…嘘…」
「…どういうこと…?」
私の人生史上、最も心拍数が高くなった瞬間だった。飛んで行きそうになる意識に必死に食らいつき、懺悔する。
「皆の目を盗んで…こっそりメールを打っててん…。スマホが机の中にあったんも、ウチがポケットから取って、机の中に入れたから…」
目を開けていることすらできなかった。いつ拳骨が飛んでくるか分からないし、それ以上に二人と向き合うことが、怖かった。二人と同じラインにいちゃいけないような気もした。
「…何で?」
尋ねた映奈の声は、怒りよりも哀しみを含んでいた。裏切った罪はそれだけ重いということだ。
「…実は…」
罪滅ぼしになんてならないことは重々承知だったけれど、私には全てを離す義務があるようにしか思えなかった。