Four you ~2+2=4=2×2~
「さてと、それじゃあそろそろ時間だし、部活始めま~す! …って思ったけど、まずは自己紹介しなきゃだね。ボクはもうしたから…副部長、よろしくっ!」
「OK! じゃあ…」
「あら? あたしじゃないの?」
副部長と呼ばれた先輩の言葉が遮られる。
「も~…分かった分かった、じゃあ財前さんから」
耶色先輩が頬を膨らませる。
「え~、では、改めまして。二年四組の財前響姫(ザイゼン・ヒビキ)。財前グループ会長の財前亘理(ザイゼン・ワタル)の一人娘よ」
財前グループの名は、私も知っていた。コンビニから百貨店まで、総合的な店舗展開で全国にその名を馳せた一大企業。それが財前グループだ。
「オホホホホ…」
財前先輩はいかにもお嬢様といった様子で高らかに笑っている。美人ではあるのだが、校則ギリギリの髪のカールのかけ方が、これまたいかにもお嬢様っぽい。…こんな人、本当にいるのか…。
「アハハ、ゴメンね~。お嬢様だから素がこんな感じで…正直、ボクもちょっと苦手なんだけどね」
「部長? 何かおっしゃって?」
「…さ、副部長の自己紹介っと」
先ほども副部長と呼ばれていたその先輩は、金髪で、身長も鼻も高く、おまけに目が翡翠色だった。
「HELLO,新入部員の皆! 三年三組のランディ・カンベルで~す! このCLUBの副部長をやってま~す! ヨロシクネ!」
ランディ先輩が右手を差し出す。…なるほど、これが外国人のノリか…。
「OK! じゃあ…」
「あら? あたしじゃないの?」
副部長と呼ばれた先輩の言葉が遮られる。
「も~…分かった分かった、じゃあ財前さんから」
耶色先輩が頬を膨らませる。
「え~、では、改めまして。二年四組の財前響姫(ザイゼン・ヒビキ)。財前グループ会長の財前亘理(ザイゼン・ワタル)の一人娘よ」
財前グループの名は、私も知っていた。コンビニから百貨店まで、総合的な店舗展開で全国にその名を馳せた一大企業。それが財前グループだ。
「オホホホホ…」
財前先輩はいかにもお嬢様といった様子で高らかに笑っている。美人ではあるのだが、校則ギリギリの髪のカールのかけ方が、これまたいかにもお嬢様っぽい。…こんな人、本当にいるのか…。
「アハハ、ゴメンね~。お嬢様だから素がこんな感じで…正直、ボクもちょっと苦手なんだけどね」
「部長? 何かおっしゃって?」
「…さ、副部長の自己紹介っと」
先ほども副部長と呼ばれていたその先輩は、金髪で、身長も鼻も高く、おまけに目が翡翠色だった。
「HELLO,新入部員の皆! 三年三組のランディ・カンベルで~す! このCLUBの副部長をやってま~す! ヨロシクネ!」
ランディ先輩が右手を差し出す。…なるほど、これが外国人のノリか…。