Four you ~2+2=4=2×2~
でも神様は、女子高生三人に起こったことなんて気にも留めない。昨日と変わらない今日が、過ぎて行くだけだ。今日が過ぎたら、明日。明日が過ぎたら、明後日。それだけの話だ。
…なんて思っていられたのは、私が台本を完成させるまでだった…。
「…終わったぁぁぁっ!」
もう夜だというのに、つい大声を出してしまった。
「ん…?」
「どしたの、詩音…。アタシ、寝てたんだけど…」
早めに入眠していた手塚姉妹を起こしてしまった。軽く謝っておいてから、本題に入る。
「堪忍な。…せやけど、ついに終わってん!」
「えっと…何が?」
「台本や、台本! 文化祭でやる台本やって!」
「…出来たの!?」
「本当に!?」
「ホンマやって! ほら、これ」
私の手招きでパソコンの前に集まる二人。
「…本当に出来てる…」
「これ…三日くらいしか経ってないよね…?」
「せやねん。でも急がんとなかなか練習できへんって思ったから、ウチの頭フル回転で頑張ったわ。…あ~、疲れた…」
パソコン前のイスから立ち上がると、私はふらふらとした足取りでベッドに身を投げ、そのまま意識の扉を閉じた。
そして、翌日。
「耶色先輩!」
廊下で見かけた耶色先輩に、これはチャンス、と思って、印刷した台本を手渡した。
…なんて思っていられたのは、私が台本を完成させるまでだった…。
「…終わったぁぁぁっ!」
もう夜だというのに、つい大声を出してしまった。
「ん…?」
「どしたの、詩音…。アタシ、寝てたんだけど…」
早めに入眠していた手塚姉妹を起こしてしまった。軽く謝っておいてから、本題に入る。
「堪忍な。…せやけど、ついに終わってん!」
「えっと…何が?」
「台本や、台本! 文化祭でやる台本やって!」
「…出来たの!?」
「本当に!?」
「ホンマやって! ほら、これ」
私の手招きでパソコンの前に集まる二人。
「…本当に出来てる…」
「これ…三日くらいしか経ってないよね…?」
「せやねん。でも急がんとなかなか練習できへんって思ったから、ウチの頭フル回転で頑張ったわ。…あ~、疲れた…」
パソコン前のイスから立ち上がると、私はふらふらとした足取りでベッドに身を投げ、そのまま意識の扉を閉じた。
そして、翌日。
「耶色先輩!」
廊下で見かけた耶色先輩に、これはチャンス、と思って、印刷した台本を手渡した。